2016年3月11日金曜日

「染み入れ、我が涙、巌にーなみだ石の伝説」

http://syosetu.com/usernovelmanage/top/ncode/779592/ 「染み入れ、我が涙、巌にーなみだ石の伝説」 故郷神立山「なみだ岩」伝説は、僕、日待明にあたたな人生の選択を迫る。彼女は何者であったのか?

2016年2月3日水曜日

ロボサムライ駆ける■第58回

ロボサムライ駆ける■第58回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ ■第七章 血闘場(5-2) 「リキュール、何をしておるのじゃ」  怒りの声が女に飛んでいる。  リヒテンシュタイン博士は、自分の実験室で資料をまさぐっている我が娘を発見していた。 リヒテンシュタイン研究所は、博士がロボットでありながら、新しいタイプのロボットを研究していることで、世界でも有名であった。 「ま、まさか、お前、私の発見をロセンデールに…」  少し考えていたリヒテンシュタイン博士だが言う。 「わかったぞ、今までロセンデールに情報を流しておったのは、お前だったのか。我が娘だとは気付かなかった」 「今頃、気が付いたのですか、お父様。まあ頭の古いタイプのロボットのお父様としては仕方がないですわね」 「何を言う…」  階下での二人の大声の、ののしりあいを聞き付けて、登場するのはリキュールと双子ロボットであるマリアであった。 「いったい何があったの」  研究室で睨み合っている二人のロボットに気付く。 「お父様。まあ、リキュールお姉様もどういうことなの」 「マリア、このお前の姉は裏切り者なんじゃ。ロセンデールに秘密を漏らしておったのじゃ」 博士は怒りにまかせて、リキュールを非難する。 「どうして、お姉様」  マリアはリキュールに目を向けた。 「どうしてですかって、マリア、お前はあの主水とかいう東洋のロボットにううつを抜かしてしまって目が見えなくなってしまったのですか。今の世界をご覧なさい。早く世界を統一しなきゃあ、大変なことになってしまうのですよ」  妹のマリアの方を向いてリキュールは毒ついた。 「それとロセンデールに秘密をしゃべることは関係があるのですか」 「この娘はロセンデールにたぶらかされおって。よし、今からロセンデールの家に行こう、お前は留守番だ、マリア」 「でも、私もいったほうが…」 「いい」  それが、マリアが生きている二人を見た最後だった。二人は邸から出て行く。悲劇はこの後おこった。  二人の遺体がロセンデール家から送り返されてきた。  『当家に侵入しょうとして殺された』との添え書きつきで。  ロセンデールが、リキュールとリヒテンシュタイン博士を殺したのか。それははっきりとはわからない。  マリアは博士とリキュールの遺体を前に復讐を誓う。 「お姉様。いい、あなたの記憶を私の電子頭脳の一部に移植するわ。だから、私は今日からマリア=リキュール=リヒテンシュタインとなるわ。ロセンデール卿、覚えてらっしゃい。きっと父の恨み晴らして見せるわ」 「マリアどうした。なぜそんなに嘆き悲しんでいるんだ」  主水がリヒテンシュタイン博士の屋敷を訪れていた。 「主水…、もっと早くきてくれれば……」  主水の胸元で泣き崩れるマリアでった。 「お父様とお姉様が…、ロセンデールに滅ぼされたの」 「が、リキュール殿はロセンデール卿の…」 「そう、姉はロセンデールの愛人ロボットだった。でもこの状態よ」 「ルドルフ殿下に訴えれば…」 「だめよ。証拠がない。それに、ロセンデールはルドルフ殿下のお気に入りだもの」 「おのれ、ロセンデールめ、この恨みはらさいでか」 「復讐は、ロセンデールが他の国にいるときでないと…」  が、主水とマリアは、とうとうロセンデールの屋敷まできてしまっていた。ロセンデールの館は中世の城を模して作られている。回りに堀が巡らされている。 「ロセンデール、姿を見せろ」  主水は長い間叫んでいた。やがて、ロセンデールが城壁の上から姿を見せた。 「おや、これはこれは私の愛しいザムザを滅ぼした黄色いロボットではありませんか。それに黄色いロボットにくっついた裏切り者では…」  ロセンデールの嘲りの言葉に、急にマリアが珍しく、癇癪を爆発させていた。 「ロセンデール、降りてらっしゃい。父と姉の敵…」 「おやおや、麗人マリア、どうかしたのですか。そんな怒りは体によくありませんよ。私があなたの博士と姉を殺したですと…。間違ってもらっては困ります。二人は、私のこの屋敷に不法侵入しようとしたのです。それ故、自動装置が働き、二人を焼き殺してしまったのです。事故ですよ。事故」 「ロセンデール、覚えていなさい。この敵、必ず打って見せます」 「おやおや、マリア。恐ろしい表情ですね。あなたの姉リキュールはいくら怒ったって、このようなお顔は見せませんでしたよ」 「止めなさい。私の姉を嘲るのは」 「主水よろしいですか。愛しい者を失ったものの痛みがわかったでしょう」  ロセンデールの青い目に冷たい光が宿っていた。騒ぎを聞き付けてルドルフの親衛隊が駆けつけ、とりあえず収まったのであるが。ロセンデールは次々と刺客を二人の身を襲わせた。それ故、二人は神聖ゲルマン帝国より逃れたのである。 (続く) ■ロボサムライ駆ける■第七章 血闘場(5) 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ http://ameblo.jp/yamadabook/

2015年11月6日金曜日

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2015年11月2日月曜日

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ロボサムライ駆ける■第14回■

ロボサムライ駆ける■第14回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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第三章 霊能師(3)

 復旧しつつある東海道は中世世界のようになっていてとても静なのだ。


 特に早朝は、鳥たちの歌声がハーモニーを奏で、道いく人々の気持ちを和ませるのだが。 今、この東海道は、『いろは組』によって復旧工事が急がれていた。
 静寂の中ににぎやかな音がだんだんと近づいてくる。工事中のロボットたちが手を休めた。


「あの騒がしい、恥ずかしいご一行は」
 工事中の東海道を下る一行を見ていたロボットの一人が尋ねた。
「おお、あの昔、騒音条例があったころなら絶対つかまっておる団体か」
 わざとらしい説明を付け加えるロボットだった。


「知らないのか、霊能師落合レイモン様のご一行じゃ」
 もう一人が答える。


 いろは組にしきられたはぐれロボットの一群が、道路復興の建築工事を行い、そのエリアの霊写真をとらされていた。霊戦争のおり、なくなった人々の過去の霊をなぐさめるのである。


 このあたりは、空中衛星ボルテックスによって滅びた全日本連邦軍の残滓がいまだに発見される所である。にぎやかに打ち騒ぐ一団が通っているのはもとの高速道路である。
 近くに森林地帯が広がっていた。霊戦争後の生やした比較的新しい森林である。


 この東海道から遠く離れたバイオ林の中から、この一行をのぞきみる四つの眼。

突然、うめき声を上げて、その一人が倒れた。
「うっ、何ごと」
 もう一人が相棒を介抱する。が、事切れている。


咄嗟に自分たちが仕掛けた罠が返されたことを知る。
「恐るべきよ、レイモン」
 残った一人は独りごちた。
 二人は西日本都市連合が派遣したロボ忍であった。


レイモンの霊力を調べるために、ここまで遣わされていた。
 霊写真を盗み取ることで、実力のほどを調べようとしていたが、逆にレイモンの『お霊返し』の術でロボ忍の一人が倒れたのだ。


 『霊返し』とは、霊写真への霊力を、送った本人に何倍もの霊力に倍増して返すものである。

「おじさんたち、何しているんだい」



 その時、背後から、子供ロボットが急に現れていた。

作業ロボットらしく、蓬髪で、汚れた小袖姿である。賢そうな顔をしている。というかやんちゃな顔である。

靴みがき少年の顔である。漫画でいうと[ジャリンコちえ]タイプの顔である。


『いろは組』のはんてんを着ている。
「何でもない、あっちへいけ」
「おじさんが倒れているじゃない、大変だ」 といいつつ、子供はそのおじさんの顔を踏んでいた。
「大丈夫ぶーい」
 と叫んでいる。



「こやつ、騒ぐとためにならぬぞ」
「ははっ、わかったぞ。おじさんたち、忍びのロボットだね」
「なぜ、わかった」



「だ-って、忍者スーツをきているんだもん」 どーっとすべりそうになるロボ忍者。
「小僧、我々の姿を見たからには生かしてはおかぬ」

「うわっ、やめておくれよ、くれよ」
 そのジャリンコちえじゃない、子供ロボットは逃げようとした
「まて、まて」
 続いて旅装姿の侍ロボットが急に現れ、子供を庇う。


「貴様、何やつ」
 叫び、身構える忍者ロボット。
「待ってました」
 子供は叫ぶ。


 深編み笠が空中に、まるでフリスビーのように勢いよく飛んでくる。すんでのところでこのロボ忍は、深編み笠から逃れた。それは近くのバイオ樹木に深く突き刺さる。


 (こやつできる)
 そうロボット忍者は読んだ。このフリスビー野郎には、助成を頼んだ方が得策だろう。 後詰めの連中が別にいるのである。

続く090901改訂
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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2015年10月23日金曜日

ウェブでの申し込みが23日(金)までシーグラフ・世界最大級のデジタル

 ウェブでの申し込みが23日(金)までシーグラフ・世界最大級のデジタルメディア、デジタル コンテンツ分野の国際会議・祭典。

【ACM SIGGRAPH】「第8回ACM SIGGRAPH ASIA 2015」開催の御案内

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 「SIGGRAPH(シーグラフ)」は米国の計算機科学分野の学会ACM(Association
of Computing Machinery -計算機学会)が主催し、1974年から毎年夏に
アメリカを中心に開催されている世界最大級のデジタルメディア、デジタル
コンテンツ分野の国際会議・祭典です。

「シーグラフアジア2015」では、CGやインタラクティブ技術を中心とした
デジタル関連分野における最新の研究成果発表のほか、アニメーション
フェスティバル等の様々なイベント、展示が行われます。

 研究者や企業関係者を中心に世界各国から多数の参加者を見込んでおり、
神戸から世界に向けて情報を発信していきます。皆様のご参加をお待ちして
おります。

◆開催概要:
 ・会期:カンファレンス-平成27年11月2日(月)~平成27年11月5日(木)
     展示会-平成27年11月3日(火)~平成27年11月5日(木)
 ・会場:神戸国際会議場・神戸国際展示場
     (神戸市中央区港島中町6-9-1/港島中町6-11-1)
 ・主催:ACM SIGGRAPH
 ・運営:シーグラフアジア日本事務局(ケルンメッセ株式会社内)

◆入場券について
ウェブでの申し込みが23日(金)までとなっておりますのでご注意ください。
展示会のみの入場は、事前登録をすれば無料になります。(当日券1,000円)
詳しくは以下のURLをご参照ください。
http://sa2015.siggraph.org/jp/registration-travel/r…-fees.html


◆詳細・お問い合わせ先:
 http://sa2015.siggraph.org/jp/
 シーグラフアジア日本事務局(ケルンメッセ株式会社内)
 TEL:03-5793-7770
 E-mail:kmjpn@koeinmesse.jp

だそうです。

2015年10月20日火曜日

ロボサムライ駆ける■第4回

ロボサムライ駆ける■第4回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 ●山田企画事務所動画`yamadakikaku2009


 機械城。
ロセンデールによって、極めて短時間に作られていた城である。

 ロセンデールが、日本に到着してすでに六カ月がたっている。

 この時期、古来からあった城は霊戦争のおりなくなっていた。それゆえ大阪城の場所にその機械城は建てられていた。

 外見上は日本の城に見える。城壁、天守閣、櫓などを見ても変わっているようには見えない。が、すべて機械でできているのだ。城壁の石垣の一つ一つも、窓枠の一つ一つも、すべて機械なのだ。

 それもロセンデールの命令どおりに作動する一つの機械生命体であった。城壁の四隅に櫓があり、中央部に天守閣、小天守閣がある。 この天守閣のみ、少しばかり形が変わっていて、西欧の寺院風にも見えた。

 一階から五階まで、吹き抜け部分が作られていた。小天守閣には、心柱を探るための研究機材が集中していた。

 天守閣は、ロセンデールの居城であり、そして何か別の目的で建てられているのであった。
     ◆
「斎藤殿、水野殿、ご覧ください。もうここまで進んでおります」 ロセンデールは、機械城の中央、天守閣にあるコントロールルームの巨大なモニターを二人に示した。

 この画面には、心柱があると思われる位置がコンピュータグラフイックスで描かれ、その心柱に向かって進む地下坑道が数多く表示されている。この地下坑道のすべてで、数百体のロボットが作業を行っていた。

「西日本がロボット奴隷制でようございました。東日本ならロボットを強制労働させるわけにはいきませんからね」

 ロセンデールがいった。
「さようでござる。ロセンデール卿も運のいいことじゃ」
 水野がほくそ笑む。
「しかし、やはり足毛布博士がいなければ、こうもいきませんでした」
「さようで。で、足毛布博士は」

「ああ、彼は人に会いたくないとおっしゃって坑道A-五〇に入っておられます」
「博士の人嫌いにも困ったものじゃのう」

「いやいや、それだからこそ、このようなロボット強制労働ができるというものです」
「ほほ、博士の性癖に感謝せぬといかん訳ですな」
「そのようですな、はっはは」

「が、ロセンデール卿。みはしらが発見されたあかつきのこと、よろしくお願い申しあげますぞ」

「日本統一のことですね」

「しっし、ロセンデール卿。声が大きすぎます」

「何しろ、これは我々だけの秘密でございます」

「まさに、まさに。それにしても、落合レイモン殿があように易々と我々に協力していただける意向をお持ちとは思いもしませんでした」

「レイモン殿も何か考えるところがあるのでござろう」

「斎藤、それゆえ、レイモン殿の監視、努々怠るではないぞ」

 水野は、隣に控えていた斎藤にいった。
「さように取り計らいます」

「水野殿、斎藤殿。珍しいものをお目にかけましょうか」

「ロセンデール卿、それは一体どのような」

「ご両公とも眼を回されるに相違ない」

「ほほう、卿がそう言われるくらいなら」
「期待いたそう」

 巨大な空間が機械城天守閣の中にある。高さ三十メートル、広さは縦横とも百二十メートルはあるだろう。その真ん中に真紅のカーテンで仕切られている。

「いったい、これは」

「お見せしよう。カーテンを開けよ」ロセンデールが命令した。

「こ、これは」
 二人は絶句した。黄金の大仏であった。

「どのようにしてここへ」
 水野と斎藤は叫んでいた。
「それはね、企業秘密です」
 ロセンデールはにこりとした。
続く
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